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COLUMN

リユース経済新聞2026年4月25日発行号 掲載コラム『ブランド市場バイヤー 齋藤 清の俺に学べ!!』

第140回 国内は底堅く、海外は慎重――4月相場の温度差

2026.4.25

4月は、毎年何かしら相場の空気を変える材料が出やすい時期ですね。昨年はトランプ関税、その前はトケマッチ事件。そして今年はイラン情勢です。実際、3月以降の中東情勢を受けて原油市場は大きく振れ、4月上旬には原油価格が一時100ドル台に乗せる場面もありました。もっとも、足元の国内市況を見る限り、その影響がそのまま日本の相場に強く出ている感じはありません。今回は、直近の国内と海外市場の温度差を整理しながら、夏に向けた売り先と仕入れについて考えてみたいと思います。

まず国内です。夏季商戦を見据えた仕入れは、修理やメンテナンスを踏まえると実際には3月頃から始まっています。そう考えると、この時期の動きはもう夏を見ているわけです。3月中旬から下旬にかけては、ブランド時計を中心に相場をやや下げている場面もありましたが、4月に入ってからは下げ止まり感が出てきました。直近の国内オークションも堅調だったと聞きますし、変わらず高い金相場を背景に、ブランドジュエリーの相場も引き続き悪くありません。国内小売りに加え、海外インフルエンサーによるライブ販売の引き合いも耳にしますから、思った以上に底堅い印象です。

一方で、海外は少し景色が違います。4月7日から10日に香港で開かれた香港インターナショナル・コイン&ウォッチショーでは、現地に入ったバイヤーの話では、人はいても買い気が弱い印象だそう。特に3月と比べると、肌感では「圧倒的に悪い」とのことで、同時期の中東情勢をめぐる不透明感が海外市場の慎重姿勢につながっているのは十分考えられます。中東やドバイ系のバイヤーが少なく、イースターと重なったことで欧米勢もバイヤー層が薄かったという声があります。

相場の面でも、海外ではロレックスのサブマリーナーやデイトナのステンレス系など、新品相場にやや下落傾向が見られます。ロレックスのオイスタークォーツの新品(デッドストック)は、3月末から4月上旬の2週間程度で30万円ほど相場を下げたそうで、一例ではあるものの、不安定さが伺えます。

さらに今年は、新作時計の見本市である「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ 2026」が4月14日から20日と、例年より遅めの開催であることも影響していると思われます。新作発表は毎年、古物市場にも少なからず影響します。この原稿を書いている4月上旬時点では会期前ですが、内容次第では国内外とも、5月以降に風向きが変わる可能性もあるでしょう。

相場が難しい時ほど、売り先を一つに決め打ちしないことです。海外市場と比較して国内市場は堅調なトレンドですが、新作発表やイラン情勢次第で流れが変わる可能性も。そんな局面だからこそ、夏に向けては海外、国内の両方を見ながら、何を仕入れ、どこで売るかを調整していきましょう。

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